著者
小林 敬明 森口 聡子
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.42-57, 2018-12-20

本研究の目的は,ITプロジェクトマネジメントにおけるスケジューリング作業の効率向上によるプロジェクトマネージャの負荷軽減である.一般にプロジェクトの納期とコストはトレードオフの関係にあり,優先度はプロジェクトがおかれた環境や状況次第で変化する.そこで本研究では,(1)納期,(2)要員の重複タスク日数,(3)要員数の3式の目的関数を最小化するための多目的遺伝的アルゴリズムを用いた自動スケジュール生成ソフトウェアを提案する.メタヒューリスティクスを用いたプロジェクトスケジューリング手法に関する多くの先行研究があるが,本研究ではITプロジェクトスケジューリング特有の目的関数と制約条件に着目する.本研究のモデルでは,パレートフロントの一部を厳密解として少ない計算量で得ることができ,それらを初期集団に組み込むことで探索効率を向上できることを示す.プロジェクトマネージャは,提案するソフトウェアで生成された複数の準最適解のなかから,プロジェクトの状況にあったスケジュールを選択することができる.提案するソフトウェアは,一般的なPCを用いて現実的な時間内でスケジュールを生成する.数値実験およびインタビューにより,提案するソフトウェアがプロジェクトマネージャの負荷軽減に有効であることを示す.

言及状況

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そういう意味でいうとプロジェクトマネジメントは生産管理とHRのちょうど中間ぐらい。 PMだって人間だものと、PMの心の奥底にある思いに立ち入らないプロジェクトスケジューリングの論文で情報処理学会に一本書いているのでご興味ある方は是… https://t.co/ndQOBEmBwo
先日出版された論文「多目的遺伝的アルゴリズムによるITプロジェクトスケジューリング」 の研究で生成した動画。 遺伝的アルゴリズムでプロジェクトの納期、重複日数、要員数の最適値を計算して、それっぽい「面」が形成されるのがわかります。… https://t.co/EypuqRmrxO
学会リポジトリへのリンクがうまく張れていなかったため、再掲いたします。 https://t.co/rkprcgq34m
メタヒューリスティクスを用いたスケジューリング手法は多数提案されていますが、この論文では手法そのものではなく問題設定と実務への適用性に主眼を置きました。 https://t.co/Cp3xj4WfwD

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