- 著者
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水上 直紀
鶴岡 慶雅
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
- 巻号頁・発行日
- vol.60, no.7, pp.1325-1336, 2019-07-15
自己対戦を利用することで囲碁や将棋といった完全情報ゲームにおいて人間プレイヤを超えるコンピュータプレイヤが示されている.一方で不完全情報ゲームの分野である麻雀ではこのような研究は行われていない.そこで本論文では自動対戦棋譜の教師あり学習による麻雀プログラムを構築する方法について述べる.まず,人間の牌譜から教師あり学習によりコンピュータプレイヤを構築し,このプレイヤ同士を対局させることにより牌譜を生成する.次に,この牌譜を用いて手牌から和了の翻数を予測するモデルを機械学習により構築する.最終的に,この翻数予測モデルの出力と期待最終順位を用いて点数状況を考慮する麻雀プログラムを構築した.評価実験により,得られた翻数予測モデルは4翻以上の高い翻数の成功率を約1ポイント向上させることを確認した.