著者
川野 佐江子 カワノ サエコ Saeko KAWANO
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.137-144, 2018-01-31

「化粧学」とは何か。本論の目的は、 大阪樟蔭女子大学にて化粧が明確にカリキュラムかされて 10 年目にあた り、 新学問領域として提唱してきた「化粧学」について、 改めてその意義を確認してみようというものである。まず、 化粧を学問の俎上に挙げるために研究者はどのようなプランニングをしたのかを明らかにする。つぎに、 そのプラン の実践としての大阪樟蔭女子大学における化粧に関連するカリキュラムを時系列で追うことで、 化粧学設置までにど のような経緯があったのかを調査する。そして、 改めて化粧学が包括する学問領域についてその可能性を探る。最後 に、 化粧学が学問としてその根底に何を含んでいるのか、 近代知への疑義とともにあるポストモダンの思想について 依拠しながら論じる。また、 美が持つイデオロギー性に着目しつつ、人が美に翻弄されそれを求め続ける存在である ことを理解し、美が人々の生活といかに関連しているか、豊かににしているかを既存の学問領域を縦断横断しながら 検討していく必要性について述べる。

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