著者
白井 靖敏 鷲尾 敦 下村 勉
雑誌
名古屋女子大学紀要 = Journal of Nagoya Women's University
巻号頁・発行日
no.59, pp.113-122, 2013-03-31

一斉講義による学習と学生主体のグループ学習とでは、学生に求める学習成果に違いがあり、グループ学習では、学生自身が参加するため、充実感が得られ、協調性や責任感が育まれるものの、知識の偏りや、一部の学生が主導して、ディスカッションに参加ができない学生が不満を持つケースが多い。本研究では、企業等で取り入れられ、重要視されているファシリテーター的な役割を、グループ学習に加えることで、議論をより明確化させ、グループ学習におこりがちな知識の偏りを避けることや、グループ構成員すべてが活発にディスカッションできる状況をつくり出せると考えた。結果、ファシリテーターを事前に経験させ、しっかりと役割を担えるようにしたことにより、リーダーの負担感は軽減され、ディスカッションの進行や意見の整理、まとめといった会議そのものへのファシリテーターの関わりと、課題(テーマ)そのものについての意見の整理やまとめ、発表といったリーダーとしての関わりが明確になり、ディスカッション全体が活性化した。

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“大学教育におけるグループ学習のファシリテーション効果” https://t.co/mO2ACSxLCp

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