著者
川崎 惣一
雑誌
宮城教育大学紀要 = BULLETIN OF MIYAGI UNIVERSITY OF EDUCATION
巻号頁・発行日
vol.56, pp.91-101, 2022-01-31

自我アイデンティティは自分自身の同一性と持続性の自覚であるが、つねに生成の途上にあり、変化しつつあるものでもある。道徳的アイデンティティは道徳性に関するアイデンティティであり、私たちの道徳的判断基準の基盤となっている。道徳的アイデンティティは、自身が帰属意識をもつコミュニティのなかで身につけられるものであり、私たちは自身の属するコミュニティにおいて「善き生」のイメージを生き方のモデルとして受け取る。ただしそれは無条件にではなく、私たちはコミュニティ内部で共有されている価値や規範に違和感を覚えたり反発したりすることもある。道徳的心理学は私たちの道徳的行動が思考よりもむしろ直観や情動に強く影響されていることを証拠立てているが、道徳的アイデンティティはこうした直観や情動のレベルと結びついたものであり、思考によって吟味されたり矯正されたりする。

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道徳的アイデンティティの成り立ちについて 川崎 惣一 宮城教育大学紀要(56), 91-101, 2022-01-31 https://t.co/A42XazI3YK

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