- 著者
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廣田 有里
- 雑誌
- 江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
- 巻号頁・発行日
- vol.29, 2019-03-15
個人の庭を開放して公開するオープンガーデンは,コミュニティに活気を与える重要な観光資源として注目されている。庭のオーナーと訪問者がガーデニングという趣味を通じて関係性を築いているが,両者の関係性はまだ「見どころの共有」までには至っていない。一方,オープンガーデンの訪問者に限らず旅行者にとっての満足度に,専門的な知識とコミュニケーションの技術の両方が必要とされる解説活動(インタープリテーション)が重要性を増しているといわれている。また,スマートフォンの保有率が高くなっている現代において,観光地における情報端末の利用は欠かせないものとなってきている。 そこで本研究では,情報端末を用いて庭のオーナーと訪問者の情報量のギャップを埋め,「見どころの共有」をしたうえで,コミュニケーションの促進をはかるWeb サイトの構築を行った。その結果,①訪問者はWeb サイトまたはアプリでの情報提供を希望しており,情報端末がインタープリテーションの役割を果たす可能性は高い,②情報提供のWeb サイトまたはアプリでは360°カメラの映像をもとにし,直感的に使いやすいサイトにする,③提供する内容は,草木の名前や庭の説明とし,その中にオーナーの見どころを合わせて提供できるようにする,④次の庭への地図の機能追加の要望が高いことが明らかになった。