著者
清水 一彦
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.30, 2020-03-15

1989 年を頂点とするバブルの経済的側面については,ジャーナリズムおよびアカデミズム的な視点から膨大な論述があり分析もされてきた。ただし,情報誌やライフスタイル誌などの誌面にあらわれるようなバブルの文化的側面については,それらがどのように社会的記憶として構成されてきたのか,管見の限りあまり論議されているようにはおもわれない。本稿では,バブル経済が破綻した後にもバブル文化は続き,時系列が混乱した状態で社会的記憶が構成されていることを論じる。ただし,論考の方向性は示せたもののまだ詰めは甘く,理論に基づく分析もこれからの,さらに論文には不必要な個人的な雑記も含まれる覚書(ノート)である。

言及状況

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https://t.co/lchw0NN0jA 「バブル経済」の自覚はこちらの論文に統計があるので是非一読を。 現代的な「バブル」の自覚は1988年2月が初出ですが、明確にその認識が浸透したのは1991年でしょう。 もう記録突破はされましたが、過去最高値後の下落以降、明確に意識されている事がわかります。 https://t.co/7W0ROj6AAr

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