著者
五十嵐 裕子 イガラシ ユウコ Yuko Igarashi
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.38, pp.71-94, 2008-03

高度経済成長期以降、子育て機能は家族から外部化、社会化され、ケアワーカーである保母(現保育士)によって部分的に代替されるようになったが、依然として乳幼児の子育ての大部分は専業主婦の母親の手に委ねられてきた。しかし1990年代に入ると、在宅で子育てをしている母親の育児不安やストレスが顕在化し、政府は次世代育成支援対策として、在宅での子育てを支援する「子育て支援」という、新しい形の「子育ての社会化(再社会化)」を打ち出した。本稿ではこのような子育てをめぐる状況、施策の変遷をたどり、新たな「子育ての再社会化」の下、保育士の専門性として、保育というケアワークの知識・技能とともに新たにソーシャルワーク的機能が求められていることを明らかにし、その専門性を担保する一つの例として、カナダにおける子育て支援者(家族支援者)の養成カリキュラムについて紹介した。

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