著者
片山 善博
出版者
日本福祉大学福祉社会開発研究所
雑誌
現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 = Journal of Culture in our Time (ISSN:13451758)
巻号頁・発行日
no.142, pp.63-78, 2021-03-31

これまで,さまざまに検討がなされてきた社会福祉の理念(人権,尊厳,社会正義など)を考える上で,「人格」あるいは「主体」概念は重要な役割を果たしてきた.しかし,この概念は,その曖昧性から,抽象的・形式的,あるいは人間の選別につながるなど,社会福祉の領域だけでなく,さまざまな領域から批判を受けてきた.本論の目的は,これらの批判を踏まえ,人格概念再構築を通じて,社会福祉の諸理念を具体的に考察することである.そのために,ヘーゲル法哲学で展開されている人格論を参照する.ヘーゲルは,人格を個人に内在する理性や意志に還元することなく,身体や,生命,倫理的なものと関連づけて捉えている.このような視点から社会福祉の諸理念を改めて検討し,社会福祉の理論に貢献できる論点を示していく.

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