- 著者
-
吉田 美穗子
- 出版者
- 梅花女子大学文化表現学部
- 雑誌
- 梅花女子大学文化表現学部紀要 = Baika Women's University Faculty of Cultural and Expression Studies Bulletin (ISSN:24320420)
- 巻号頁・発行日
- no.17, pp.112-122, 2021-03-20
図形を回転するとその軌跡は円となるが、等しい倍率で拡大もしくは縮小しながら回転するとその軌跡は螺旋となる。正方形の黄金比を用いた回転を基本として様々な分数の正多角形の外心を中心としてその外角の角度分を、黄金比率の割合で拡大しながら回転させてその軌跡の円弧を繋げていった結果、黄金角である約137.5°に近い外角を持ち、分母・分子が1つ飛びのフィボナッチ数で現わされる正8/3角形、正13/5角形が最もバランスの良い効果的な現れ方をすることをこれまでに確かめた。また、その時の対数螺旋はr = e0.20051θ の式で表され、螺旋の接線と中心からの線とがなす角度は約78.7°であった。本稿ではr = e0.20051θ の式で表される対数螺旋を例に、部分的に、あるいは全体の構図として設計されたであろう作品を挙げ、制作者が絵画を見る者に自分の意図を確実に伝えるために仕組んだ表現手法の一つであることを実証しようとするものである。対数螺旋の効果を予測した、建築・インテリアでのデザインへの応用・転用が望まれる。