著者
天岩 靜子 増田 桃子 Shizuko Amaiwa Masuda Momoko
巻号頁・発行日
vol.11, pp.211-225, 2013-03-31

絶対音感保有者は、ある音高を他の音高を参照することなく、音楽的音高名で即座に同定することができる。音を音階名(言語)として認識できるのである。そこで、3 種類の音(ドラム、ピアノ、階名の発声音)を聴きながら視覚的に現れる数字を記憶する課題を与え、脳前頭のどの部位が活性化するかを、fNIRS(functional Near-Infrared Spectroscopy:機能的近赤外分光分析法)を用いて測定した。前頭部位を、(1)中央の前頭葉+ 前頭前野背外側部、(2)右下前頭、(3)左下前頭に分けて検討した結果、絶対音感保有者は、非保有者に比べてピアノ音に対して敏感であり、数字の記憶課題解決の際には、ピアノ音がある場合に前頭の中央部と言語野のある左下前頭で活性化が著しく、干渉効果が認められた。絶対音感保有者は前頭の左部分で数字の記憶をする一方、ピアノ音についても同じ脳部位で処理していることが確認された。

言及状況

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絶対音感保有者における聴覚刺激の干渉効果と脳活動 : fNIRSによる脳血流量の測定に基づいて https://t.co/Wg1U30Gcj4 物凄く納得した 面白い
・絶対音感は周波数依存の聴覚情報に対して言語ラベルを与える能力 ・〃保持者は、音高刺激から音高名を言語的に符号化する過程が自動化している ・〃保持者は、課題の際にピアノ音を聞かせると言語中枢・実行機能の位置する部位が非保持者より活… https://t.co/wk36kZsUaE

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