著者
浅井 茂紀 アサイ シゲノリ Shigenori ASAI
雑誌
千葉商大紀要
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.95-115, 2002-12-31

この論文は,目次,I序論,II本論,第1節倫理学とは何か-人間の行為の原理を研究する学-第2なぜ倫理学が必要か-人倫と理法の学における価値-第3ソクラテスの「汝自身を知れ」-西洋倫理学の創始-第4プラトンの哲人政治と善のイデア-四元徳とイデア論-第5節アリストテレスの倫理学(実践哲学)-観照と中庸-,第6節イギリス経験論-経験について-,第7節大陸合理論-理性について-,第8節ドイツ観念論-カントの善意志について-,第9節キリスト教-愛について-,III結論(注付),から成立している。倫理学(Ethics)の語源,「倫理学」の訳語(井上哲次郎),倫理学の概念も説明した。孟子も「聖人は,人倫の至りなり。」(離婁上)と述べた位に,倫理,人倫や人道の言葉だけでも難解な問題であるが,西洋倫理学と関連して,人間の行為の原理を考察してみた。これら倫理学を分析や総合し,その全体的な体系付けをして,その中身の意義と価値を考慮した一研究論文である。

言及状況

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プラトンの善のイデアの話は勿論知ってはいましたが…それを彼が太陽に譬えていたとは知らなかった。確かに地球人は太陽無しに生きられないが、又その光を認知することは容易だが、太陽そのものを窮理するのは至難の業。素晴らしい例示ですね。 https://t.co/Y04L5e7G4w より引用

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