著者
宇津木 成介 野口 智草
出版者
奈良学園大学
雑誌
奈良学園大学紀要 = Bulletin of Naragakuen University (ISSN:2188918X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.187-195, 2016-09-30

文系の学部における初等統計学の教育では、標本から母集団の分散を推定する際、標本の偏差平方和をnで割るかわりにn-1で割るべきことを教えるが、なぜそうであるのかを説明することは簡単ではない。本研究では、複数の内外の教科書がこの問題についてどのように対処しているかを概観した。結論として、いずれの教科書においても、わかりやすい説明は見当たらなかった。初学者向けの説明としては、実例を多く挙げて説得を試みること、また、n個の標本に基づく標本平均値の分散の期待値が母分散をnで割ったものに等しいことをわかりやすく説明することが必要であろう。

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深く考えないほうがいいこともあるらしい https://t.co/3qHn1PFPX3
「不偏分散を求めるときになぜn-1で割るのか。または自由度とは何か」をわかりやすく説明する事にはまだ誰も成功していない。という文章。誰もちゃんと説明できていないということを明言しているところがいい。こう書いてくれないとわかりやすい説明を探し回ってしまう。 https://t.co/SDuZShs27L

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