- 著者
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林 伸二
- 雑誌
- 尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, pp.83-93, 2015-03-31
高等学校で理科系教育を受けてこなかった学生が、 音響クリエータをはじめとする音響、音楽関連のキャリヤを志向するとき、基礎的に必須となる音響・信号処理の素養を身につけることを想定した授業を構成するために必要となる留意事項、ノウハウをまとめたものである。 体系的に不十分であることは承知で、授業に割ける時間も限られた条件下で音響、 信号処理の知見をユーザーとして利用する立場に割り切り、音響振動の原理、正弦関数、フーリエ解析の基礎について、理論的な厳密性はさておき、大筋で原理を直感し、できれば理解することを目的とした授業法という立場でまとめた。 本文では、はじめに授業に必要とされる背景、 従来の音響・信号処理教育の実情を既存の教科書類を振り返って示す。ついで、音響基礎論において留意した音響振動の基礎と正弦関数、複素数、フーリエ解析、対数関数に関して授業を進める上の留意点を示す。