著者
宮谷 尚実
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.127-137, 2022-03-31

18世紀ドイツ語圏における句読法の一断面を、ゲーテ『若きヴェルターの悩み』におけるダッシュ(Gedankenstrich)を手がかりとして明らかにする。初版(1774年)と改訂版(1787年)を比較すると、改訂版においてダッシュの使用回数が顕著に増え、補助符号も多様化している。『ヴェルター』におけるダッシュのさまざまな機能を、アーデルング『ドイツ語正書法完全手引』も参照して分析することにより、イギリス多感主義文学からドイツ語圏にも取り入れられたこの補助符号の系譜が浮き彫りになる。読み手や聴き手の思考や共感を要求する「沈黙の記号」としてのダッシュを日本語の縦書き文で再現することは容易ではない。音楽と言語の狭間に位置する句読法を日本語への翻訳においていかに反映させるか、その取り組みを提示することで今後にむけた翻訳の課題や可能性を提示する。

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https://t.co/tikpobY1o1 https://t.co/sxyPZYcIRQ 今回いろいろ調べておどろいたことは、ドイツ語には休符のレパートリーとしてのコロン、セミコロンがあったってことで、(とりあえずイェイツのにもヴィクトルユーゴーのにもつかわれてるから、たぶん、ある時期まではどこにもあった、)

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