著者
高木 義和
出版者
新潟国際情報大学経営情報学部
雑誌
新潟国際情報大学経営情報学部紀要 = Journal of Niigata University of International and Information Studies Faculty of Business and Informatics (ISSN:24342939)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.51-75, 2019-04-01

1995年より大学2年生を対象に情報検索の授業を担当してきたが、2012年ごろから学生の情報検索行動が大きく変化したように感じていた。そこで授業で使用した2011年以降の情報利活用環境調査データを時系列で整理し、明らかになった問題点とその対応策を示した。➀高校1年でほぼ全員がスマートフォンを所有しインターネットの常時使用環境を入手している。予備知識もなく利用環境を突然入手しているためトラブルを避けるための基礎知識を自己学習できる仕組みが必要である。②学生がピンポイント情報と呼ぶ情報検索は1サイト選択が典型で、知るだけの使い捨て検索が多い。コンテンツ利活用力の向上には、生活を快適にするピンポイント情報検索と、知識取得のための情報検索を両立する力を育む必要がある。③学生は図書情報、学術文献情報を紙情報と呼びWeb情報を情報と認識している。紙情報を含めた複数の情報源から得た情報をまとめ、自己の知識構造に組み込む重要性を理解する必要がある。

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