著者
藤山 あやか Ayaka Toyama
出版者
滋賀文教短期大学
雑誌
紀要 = BULLETIN OF SHIGA BUNKYO JUNIOR COLLEGE (ISSN:09126759)
巻号頁・発行日
no.24, pp.(63)-(69), 2022-03-22

ヒギンズ著の「コミュニティミュージック」から、英国におけるコミュニティミュージック成立の背景や発展、その概念と意義について整理した。コミュニティミュージックは人々の音楽体験の共有により創造される芸術表現の形であり、1960年代にコミュニティアート運動の一部として登場した。ヒギンズは、コミュニティミュージックを (1)コミュニティの音楽、(2)共同体の音楽制作、(3)音楽リーダーやファシリテーターと参加者が積極的に関わり合う音楽活動と特徴づけている。また、学校教育でのコミュニティミュージックの実践は学校と外部機関との音楽交流であり、地域社会とのパートナーシップによる音楽教育を行うために「音楽リーダーやファシリテーター」の重要性を強調している。本稿では、学校と地域を結ぶ教育プログラムの開発に向けて、ヒギンズの論考からコミュニティミュージックの教育的意義を明らかにしている。

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こんなのを書いてる人がいた。 ▷「コミュニティミュージック」の理論的概要 ―リー・ヒギンズ著「コミュニティミュージック」(藤山あやか) https://t.co/JDi3GnURoW

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