著者
江上 敏哲
出版者
大学図書館問題研究会
雑誌
大図研論文集 (ISSN:02866862)
巻号頁・発行日
no.24, pp.1-22, 2002-08

研究者にとって姓名はライフラインである。しかし、日本の女性にとって改姓はほぼ避けられない問題であり、かっ研究者の旧姓使用は必ずしも可能・有効ではない。結婚により改姓する女性研究者は多く、結果、論文・業績における改姓名と旧姓名の混在・断絶といった弊害がしている。この問題に対し、書誌・目録・データベース類は充分にフォローされてはいない。旧姓名を知らなければ旧姓名論文を検索することはできないし、改姓名を知らなければ改姓名論文を検索できない。また、システムによっては、併記やハイフンによる結合姓を検索できない場合がある。研究者情報データベースの類も、旧姓名・改姓名の混在を充分にフォローできていない。このような現状において、図書館・図書館職員は、データベースの不備を改正する、レファレンス時に留意する、利用者に注意を喚起するなどの対応策をとる必要がある。
著者
江上 敏哲
出版者
大学図書館問題研究会
雑誌
大図研論文集 (ISSN:02866862)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-22, 2002-08

研究者にとって姓名はライフラインである。しかし、日本の女性にとって改姓はほぼ避けられない問題であり、かっ研究者の旧姓使用は必ずしも可能・有効ではない。結婚により改姓する女性研究者は多く、結果、論文・業績における改姓名と旧姓名の混在・断絶といった弊害がしている。この問題に対し、書誌・目録・データベース類は充分にフォローされてはいない。旧姓名を知らなければ旧姓名論文を検索することはできないし、改姓名を知らなければ改姓名論文を検索できない。また、システムによっては、併記やハイフンによる結合姓を検索できない場合がある。研究者情報データベースの類も、旧姓名・改姓名の混在を充分にフォローできていない。このような現状において、図書館・図書館職員は、データベースの不備を改正する、レファレンス時に留意する、利用者に注意を喚起するなどの対応策をとる必要がある。