著者
藤野 良孝
出版者
朝日大学
雑誌
情報学研究 : 朝日大学経営学部電子計算機室年報 (ISSN:09183833)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.21-32, 2010-03-31

柔道は、技固有の微妙な運動感覚があるため柔道経験のない教員にとっては指導することが難しい。特に技の指導においては、微妙な運動をコトバにして情報伝達することが困難であることから、それらに対する何らかの支援が求められる。そこで本研究では、音のリズムで微妙な運動を直感的・感覚的に情報伝達することができる柔道のスポーツオノマトペ(グッ、スッ等)を柔道指導者から収集し、その中から厳選したスポーツオノマトペを用いて指導のビデオ映像を収録・分析することを目的とした。その結果、(1)基本動作と技の指導で表現されるスポーツオノマトペは清音・濁音・半濁音に促音(サッ、スッ)、撥音(ドン、バン)、長音(トーン、ギュー)など様々な音韻特徴をもった語が収集された、(2)ビデオは、柔道指導及び学習効果の観点から「柔道学習の動機付けに役立つビデオ6本」、「基本動作と技の全流れを撮影したビデオ31本」、「ポイントとなる部分を撮影したビデオ61本」計98本を収録した。(3)収録されたビデオ映像の分析では力を入れるタイミングのヒントが少ないことが明らかにされ、ポイントとなる個所にスポーツオノマトペの表示と力を入れる方向の矢印を付与する必要性が示唆された。