著者
新井 隆介 皆川 拓
出版者
岩手県林業技術センター
巻号頁・発行日
no.26, pp.21-25, 2018 (Released:2018-07-18)

山火事消火のために海水が散布された森林土壌について,pH(H2O)とEC(電気伝導度)を測定した。その結果,山火事約1か月後のpH(H2O)は対照地と同程度であったが,ECは一部の調査地で高く,海水散布の影響を受けた可能性が高いと考えられた。しかしながら,ECが高かった調査地では,時間の経過とともに測定値は減少した。これらのことから,海水散布が森林土壌の化学性に与えた影響は小さく,山火事跡地周辺における残存木の生残や今後の山火事跡地への復旧造林に問題はないと考えられた。
著者
高橋 健太郎 泉 憲裕
出版者
岩手県林業技術センター
雑誌
岩手県林業技術センター研究報告 = Bulletin of the Iwate Prefectural Forestry Technology Center (ISSN:13411438)
巻号頁・発行日
no.13, pp.31-34, 2005-03

岩手県矢巾町のキリ健全木と岩手県岩泉町のキリてんぐ巣病罹病木において、寄生しているカメムシの種類を調査した。健全木上では4科10種、罹病木上では5科17種のカメムシが確認された。クサギカメムシ、エゾアオカメムシ、チャバネアオカメムシ、ハリカメムシ、ツマジロカメムシ、ツノアオカメムシ、モンキツノカメムシの3科7種が健全木、罹病木の両方で確認された。