著者
グレゴリオス 海老原 晴香
出版者
白百合女子大学キリスト教文化研究所
雑誌
白百合女子大学キリスト教文化研究論集 (ISSN:13456318)
巻号頁・発行日
no.20, pp.17-34, 2019

本稿は、4世紀に現在のトルコ共和国の一地域にあたるカッパドキア地方ニュッサの司教を務めたギリシア教父グレゴリオス(c. 330-c. 395)の著作『聖マクリナの生涯』前半部分の翻訳である。『聖マクリナの生涯』は、グレゴリオスの姉であるマクリナと兄であるバシレイオスの死後、歴史的にはコンスタンティノポリス公会議後(年代にして381年以降)に執筆されたものである。