著者
山口 直比古
出版者
日赤図書室協議会
雑誌
日赤図書館雑誌 = The Journal of the Japanese Red Cross Hospital Libraries (ISSN:1346762X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.3-9, 2014-10-01

PubMedのような文献データベースには多くの論文が収録されているが、その中から、エビデンスレベルの高い論文を選び出すためには、臨床研究の進め方や、その研究デザインについての知識が欠かせない。エビデンスを視野に入れたPubMed検索に必要な基本的な知識を概説した。
著者
小林 美香子
出版者
日赤図書室協議会
雑誌
日赤図書館雑誌 = The Journal of the Japanese Red Cross Hospital Libraries (ISSN:1346762X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.9-14, 2010-10-01

当院では、2006年度より日本赤十字社事業局看護部の方針を受け、看護職キャリア開発ラダーを運用している。当図書室では、看護研究小委員会と協力し、看護職キャリア開発ラダーに連動した研究支援を実施している。看護職個人のキャリア開発を支援する際、病院図書室はアクセスが容易な知の拠点であることから、存在意義は大きい。2010年4月から開始となった新人看護職員卒後臨床研修の努力義務を受け、今後さらなる図書室環境の充実が求められている。
著者
名郷 直樹
出版者
日赤図書室協議会
雑誌
日赤図書館雑誌 = The Journal of the Japanese Red Cross Hospital Libraries (ISSN:1346762X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.3-8, 2010-03-01

情報検索に当たっては、まず疑問を整理することが重要である。背景疑問と前景疑問を区別し、背景疑問を、PECO(Patient、Exposure、Comparison、Outcome)で定式化することから情報検索が始まる。検索に使用する情報源については様々なものがあるが、教科書は最新のエビデンスについていけないという欠点があり、原著論文でいちいち勉強するというのは手間がかかりすぎて現実的でない。そこで、エビデンスに基づいて作成された二次資料から始めて、原著論文へと向かう検索戦略を推奨している。また、臨床上の疑問の種類により、それに適したデータベースを選んで検索するというのも重要である。