著者
大喜多 紀明
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.85-104, 2014-03-30 (Released:2016-02-15)

本稿では、アイヌ語を生来の母語としない三名のアイヌ民族(上田トシ・富菜愛吉・違星北斗)による言語資料に関する分析を、アイヌ民族の民俗的修辞とされる交差対句の使用を確認する視点から行った。その結果、本稿で採用したテキストに関しては、交差対句の使用が見出された。このことは、アイヌ民族に特徴的に見出される修辞である交差対句の使用が、アイヌ語を母語としないアイヌ民族へと継承されていることを示唆する知見である。

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抄録 本稿では、アイヌ語を生来の母語としない三名のアイヌ民族(上田トシ・富菜愛吉・違星北斗)による言語資料に関する分析を、アイヌ民族の民俗的修辞とされる交差対句の使用を確認する視点から行った。その結果、本稿で採用したテキストに関しては、交差対句の使用が見出された。このことは、アイヌ民族に特徴的に見出される修辞である交差対句の使用が、アイヌ語を母語としないアイヌ民族へと継承されていることを示唆する知 ...

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