著者
村田 良二
雑誌
じんもんこん2002論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.39-42, 2002-09-20

博物館の情報化はデータベース化からネットワーク化へと進みつつある。複数の博物館が協調してそれぞれの持つ情報を有機的に関連づけていくことができれば、その有用性は計りしれない。この目標の実現のためには複数の技術を組みあわせて運用する必要がある。現在、特に中心的な課題である資料ドキュメンテーション形式の国際標準としてCIDOC CRMの開発が進められている。本稿ではCIDOC CRMの概要と機能を紹介し、相互運用に向けて関連技術のなかでどのように位置付けられるのかを考察する。