著者
村田 良二
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.577-586, 2016-12-01 (Released:2016-12-01)
参考文献数
9

多様な資料をコレクションとして扱う博物館では,資料の情報を適切に組織化して管理することが必要である。博物館資料の情報は,対象となる分野が多岐にわたるためさまざまな資料を扱うこと,資料自体から得られる情報が少ないこと,またすべての資料がユニークであるといった特徴がある。多様な要求を満たすために,コレクション情報の整備のための標準が国際的なレベルでいくつか提案されている。実際の情報の整備には調査研究が欠かせないが,学芸員が日々の業務を遂行する中で自然に情報を蓄積していけるような環境を整えるのが効果的である。整備された情報は,博物館業務だけでなく一般の観覧者向けの情報提供にも用いられる。
著者
村田 良二
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.577-586, 2016

<p>多様な資料をコレクションとして扱う博物館では,資料の情報を適切に組織化して管理することが必要である。博物館資料の情報は,対象となる分野が多岐にわたるためさまざまな資料を扱うこと,資料自体から得られる情報が少ないこと,またすべての資料がユニークであるといった特徴がある。多様な要求を満たすために,コレクション情報の整備のための標準が国際的なレベルでいくつか提案されている。実際の情報の整備には調査研究が欠かせないが,学芸員が日々の業務を遂行する中で自然に情報を蓄積していけるような環境を整えるのが効果的である。整備された情報は,博物館業務だけでなく一般の観覧者向けの情報提供にも用いられる。</p>
著者
村田 良二
雑誌
じんもんこん2002論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.39-42, 2002-09-20

博物館の情報化はデータベース化からネットワーク化へと進みつつある。複数の博物館が協調してそれぞれの持つ情報を有機的に関連づけていくことができれば、その有用性は計りしれない。この目標の実現のためには複数の技術を組みあわせて運用する必要がある。現在、特に中心的な課題である資料ドキュメンテーション形式の国際標準としてCIDOC CRMの開発が進められている。本稿ではCIDOC CRMの概要と機能を紹介し、相互運用に向けて関連技術のなかでどのように位置付けられるのかを考察する。
著者
村田 良二
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.338-341, 2020-10-01 (Released:2020-11-16)
参考文献数
6

国立文化財機構が運用する博物館所蔵品データベース「ColBase」は、デジタルアーカイブのポータル「ジャパンサーチ」と連携し、データを提供している。本稿ではまず「ColBase」開発の経緯と概要について、ライセンスの扱いや各博物館のデータベースとの連動に触れつつ紹介する。「ColBase」で実施してきた他機関との連携につづいて、「ジャパンサーチ」との連携について詳しく説明する。最近実施した「ColBase」リニューアルに際して生じた問題を検討したあと、今後の課題と期待を述べる。
著者
村田 良二
出版者
アート・ドキュメンテーション学会
雑誌
アート・ドキュメンテーション研究 (ISSN:09179739)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.49-60, 2004-03-31 (Released:2018-04-10)
参考文献数
12

The CIDOC Conceptual Reference Model (CRM) is a formal ontology to enable information integration and exchange for cultural heritage data. Today's museums' disparate, localized information can be transformed into global information resource by using ontology such as the CIDOC CRM. But museum experts may find that ontology is not familiar to them. This paper introduces the key concepts and functions of the CIDOC CRM, and shows how to model museum information with examples.
著者
村田 良二
雑誌
じんもんこん2005論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.63-70, 2005-12-16

本稿では、ミュージアムの業務支援とミュージアム間での情報共有を目標として、東京国立博物館で開発した「ミュージアム資料情報構造化モデル」について述べる。これまで国内のミュージアムにおいて情報共有や情報の標準化が困難であった原因に対して本モデルが提案する解決方法を論じた後、本モデルの特徴的な側面を具体的なデータとともに例示しながら説明する。またあわせて今後の作業と展望を論じる。
著者
岡部 晋典 福島 幸宏 村田 良二 後藤真
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告 人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.7, pp.1-3, 2011-01-15

人文科学研究には当然ながらさまざまな資料を必要とする。コンピュータを応用した研究もその例外ではない。この小特集セッションでは、人文科学とコンピュータに関わる研究の基礎となる資料について、それを扱う諸機関の現状と資料の特性を確認すると同時に、人文科学とコンピュータ研究への効果的な活用方法や、これら諸機関ではどのようなデジタル化が望まれているのかを再確認したい。In this special session, we discuss about the research materials becoming basic of "the computer and the humanities study". We discuss the characteristic of the research materials of the museum, library and archives. In addition, We argue the effective usage to the humanities and a computer study. And we consider what we expect design of digitization at the museum, library and archives.