著者
守岡 知彦
雑誌
じんもんこん2008論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.13-18, 2008-12-13

近年、人文系資料のインターネット上での公開が進んでいる。しかしながら、こうした人文系情報サービスが持つデータ量の増加に比べて、情報サービスの種類の増加、ひいては、その質的向上は進んでないと思われる。これは、現在の人文系情報サービスの多くが互いに連係しておらず、孤立したデータが散在していて、データがデータを生み出すような環境が実現されていないからだと思われる。ここでは、こうした問題を改善するための方策を、ツールチェーンや基盤データの整備、WWWサービスの問題、データベースのリファクタリングといった観点から議論する。