著者
阿部琥珀 宇山心海 三村風音
雑誌
サイエンスキャッスル2015
巻号頁・発行日
2015-12-04

タンパク質が耐熱性で化学的に安定なタンパク質をもち、高温条件で生息可能な「好熱菌」は、研究のツールや産業応用としても有用である。日本列島には様々な水質の熱水性温泉が存在し、多種多様な好熱菌が生息していることが考えられる。これまでの研究成果から、有馬温泉の天神泉源(金泉)より、75℃以上で増殖する4種の好熱菌の単離に成功した。16S rRNA遺伝子による系統解析を行ったところ、すべてThermus thermophilusの近縁種であることが明らかになった。また、生育条件を調べたところ、90℃でも生育が可能であり、さらにプレート上でのコロニーの形や色に違いが生まれることを発見した。
著者
小山亮太郎 石原翼 岩崎彩
出版者
サイエンスキャッスル
雑誌
サイエンスキャッスル2015
巻号頁・発行日
2015-12-04

植物の生育には水・酸素・温度や光が必要だが、そのほかにも音が生育に影響を与えるという話を聞く。音の何が生育に影響を与えているのかを調べてみたところ、音由来の空気の振動により細胞が刺激され、結果、生育が向上するらしいことが分かった。そこで音の周波数=空気の振動数が、植物の生育にどのような影響を与えるのかを調べてみた。実験には大豆を用い、水につけた後、種々の周波数の音を聞かせるもの、聞かせないものに分け4日間育て、このときの発芽率や芽の成長度を計測した。複数回の実験を重ねることにより、小さいながらも差異を見いだすことができた。