著者
佐藤 千明
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー論文集 (ISSN:24333786)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.91-96, 2018-03-20 (Released:2020-03-14)
参考文献数
7

自動車車体などに適用が始まっている構造用接着技術の概要について解説する。高分子化学の進歩により,優れた特性を有する接着剤が登場し,溶接などの従来からある接合手段に置き換りつつある。しかし,接着接合の弱点を考慮した接合部の設計が重要で,これを無視した使用は問題を引き起こしかねない。本稿ではこれらの点についても言及する。
著者
古川 睦久
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー論文集 (ISSN:24333786)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.3-9, 2018-01-10 (Released:2019-07-17)
参考文献数
26

ポリウレタンは狭義にはウレタン基を含有するポリマーの総称であり,広義にはイソシネートから生成される官能基を含むポリマーのことである。今日では,工業材料,医用材料,農業・水産業材料から家庭生活材料までポリウレタンが使用されないところはなく,我々の生活に不可欠な材料となっている。このポリウレタンが I.G.Farben(後のBayer 社)のOtto Bayer らのグループにより発明されて80 年を迎え,日本にポリエステル系フォームの製造技術が導入されて市場に出されて還暦を過ぎた。本稿ではポリウレタン開発と日本へ導入の歴史をながめるとともに,1970 年からの日本でのポリウレタンの発展の流れを概観する。