著者
宮川 重義
出版者
京都学園大学経済経営学部学会
雑誌
京都学園大学経済経営学部論集 = The Faculty of Economics and Business Administration journal, Kyoto Gakuen University (ISSN:21899738)
巻号頁・発行日
no.5, pp.31-52, 2017-11

本稿では知的巨人と称されるミルトン・フリードマンについて論じるが、彼のこれまでの著作を紹介したり、それを系統的に分析することではない。そのような仕事はジョン・バートンがいみじくも述べたように「(フリードマンの業績を評価することは)ナイアガラの滝の水量を小さな計量カップではかるに似たり」ということになり、到底本稿の及ぶ範囲ではない。フリードマン理論がどのようにアメリカの金融政策、経済の発展に関わってきたかを今日的観点より論じた。