著者
尾崎 真澄
出版者
千葉県水産総合研究センター
雑誌
千葉県水産総合研究センター研究報告 (ISSN:18810594)
巻号頁・発行日
no.1, pp.39-42, 2006-03

1)千葉県亀山湖に生息するオオクチバス資源の評価に用いる資料とするため、遊漁によるキャッチアンドリリースを想定した空中曝露後の生存率について飼育池を用いて試験を行った。2)2000年8月1日に、30℃以上の気温の下で、空中曝露時間を0分、5分、10分および20分区に設定して試験を行ったところ、へい死魚はなかった。3)2001年10月22日に、気温約20℃の下で、空中曝露時間を15分、30分、45分および60分区に設定して試験を行ったところ、15分および30分区ではへい死魚はなかったが、45分区で50%が生存し、60分区ではすべてへい死した。4)45分区におけるへい死個体と生存個体の間で体長による有意差はなかった。5)60分区において、試験日当日のへい死個体とその後のへい死個体間の体長による有意差はなかった。6)各試験の観察結果から、20分以内の空中曝露では、生存に大きな影響を与えないものと考えられた。7)このため、一般に行われているバス釣りでのキャッチアンドリリース行為における空中曝露時間では、再放流された個体の多くが生存していることが推測された。
著者
小林 正三
出版者
千葉県水産総合研究センター
雑誌
千葉県水産総合研究センター研究報告 (ISSN:18810594)
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-7, 2015-03

1) ヨシキリザメ肉のはんぺん加工適性を評価するため,原料のpH,インピーダンス比,K値および試料の水分を測定し,調製したはんぺんの比重,荷重10g当たりの凹みおよび官能評価との関係を調べた。2) 原料のpHは,はんぺんの比重,荷重10g当たりの凹みおよび官能評価と相関が認められ,その相関係数はもっとも高く,はんぺん原料の品質指標としてもっとも適していた。3) ホモジナイズ液の濁り具合は,原料のpHと相関があり,pH測定に代わる官能的な品質指標として有効であった。4) 原料のインピーダンス比は,はんぺんの比重および荷重10g当たりの凹みと相関があり,相関係数はpHに次いで高かった。死後硬直前など鮮度が良すぎる原料を除けば,はんぺんの官能評価とも相関が認められた。5) 原料のK値は,はんぺんの比重,荷重10g当たりの凹みおよび官能評価と相関がなかった。6) 試料の水分は,はんぺんの比重および荷重10g当たりの凹みと相関があり,相関係数はpH,インピーダンス比に次いで高かった。7) はんぺん加工に適したヨシキリザメは,死後硬直しアンモニア臭がしないもので,pHは5.5~6.7の範囲では高いものほど,インピーダンス比は低いものほど,水切り後の水分は高いものほどはんぺん加工適性が高いことが分かった。