著者
南 博
出版者
北九州市立大学地域創生学会
雑誌
地域創生学研究 (ISSN:24339903)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-36, 2020-03

本研究では、ラグビーワールドカップ2019のキャンプ地の中からウェールズ代表のキャンプ地となった北九州市を事例として、キャンプの実施状況等の整理分析と北九州市民の意識調査を実施した。北九州市では地道な交流事業や機運醸成を多様な主体が関わって積み重ねてきたこと等により、多くの面で「レガシー」を創出することに成功したと評価できる。今後の発展も期待でき、地域創生の面からも全国的に注目できる事例と言える。
著者
志賀 信夫
出版者
北九州市立大学地域創生学会
雑誌
地域創生学研究 (ISSN:24339903)
巻号頁・発行日
no.2, pp.13-29, 2018

本稿は、喫緊の社会問題となっている「子どもの貧困」問題をめぐる対策に関する批判的検討を試みたものである。この批判的検討に関する本稿の中心的論点は次の2点である。①当事者の声を貧困対策のどこに反映させていくべきか。②何をもって貧困対策が前進したとみなすべきか。①②の各々に対する本稿なりの結論は、効果測定に当事者の声を反映させ、個人の幸福追求のための自由の拡大をもって対策が進展したと判断すべきであるというものである。