- 著者
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志賀 信夫
- 出版者
- 北九州市立大学地域創生学会
- 雑誌
- 地域創生学研究 (ISSN:24339903)
- 巻号頁・発行日
- no.2, pp.13-29, 2018
本稿は、喫緊の社会問題となっている「子どもの貧困」問題をめぐる対策に関する批判的検討を試みたものである。この批判的検討に関する本稿の中心的論点は次の2点である。①当事者の声を貧困対策のどこに反映させていくべきか。②何をもって貧困対策が前進したとみなすべきか。①②の各々に対する本稿なりの結論は、効果測定に当事者の声を反映させ、個人の幸福追求のための自由の拡大をもって対策が進展したと判断すべきであるというものである。