著者
中野 正昭
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
vol.6, pp.59-60, 1997-03-26

自慢じゃないが私は、学部生のころはほとんど大学に寄りつかなかった。学校をサボるのは、何も大学生になって始まったことではないので、別に珍しいことでもない。毎日学校に通うようなヤツは、きっと頭がおかしいんだと思っていたし、今もそう思っている。、だから、菅井先生の授業も他の先生同様きちんとサボらせてもらった。ノートの大半がコピーというありさまだったので、学部時代は先生のことはよく知らなかった。演技論の授業はディドロの「俳優論」だったが、"ディドロ=百科全書派、以上"程度の知識しかなかった私にはその意図がよく分からなかった。というわけで私の四年間は年中無休の自主休講状態だった。そのうち、菅井先生が理系出身だということを耳にして、「これはもう全く分からないタイプの人だなぁ」と理系に偏見を持つ私は勝手に決めてしまった。
著者
武田 清
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
vol.7, pp.109-122, 1998-12-15
著者
阿部 由香子
出版者
明治大学大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
no.6, pp.81-89, 1997-03-26
著者
中野 正昭
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
no.7, pp.20-44, 1998-12-15
著者
中野 正昭
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.122-123, 2005-05-31

先日、書店でエリザベス・キューブラー・ロス著『j人生は廻る輪のように』の文庫版を購入した。病床にあった曽田先生が愛読していた本の一つだ。私自身は、「いずれは読むだろうが、それはまだ先のこと」と漠然と思っていた。が、角川文庫から出されている本が、何故か平積みされた講談社文庫の上に一冊だけ置いてあったのも何かの縁だろう、そう思い、予定外だが購入した。--良い研究社は読書家でなくてはならない。しかし、良い読書家や愛読書が、良い研究者とは限らない。そんなアフォリズムを、先生は大学院の授業で口にしたことがあった。殊更優れたアフォリズムだとは思わなかったが、最期までそれを体現した師の姿は、喧嘩しては「本当に生意気なヤツだなぁ」と言われ続けた弟子にとって最高の教えだった。