著者
八巻 正治
出版者
弘前学院大学大学院社会福祉学研究科
雑誌
弘前学院大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学研究
巻号頁・発行日
no.4, pp.41-54, 2009-03

本小論は、対人支援活動において支援実践者が保有すべき理念について、経験主義的支援観から論じたものである。系統主義的支援観は、そこに能力主義的視点を内包するがために、インクルーシヴ支援論を構築するうえでふさわしくない。これに対して経験主義的支援観は、一人ひとりの支援ニーズに即した支援理念をそこに内包しているため、利用当事者を主軸としたインクルーシヴな支援実践論として志向されるべき理念である。