著者
伊藤淳子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情処学研報
巻号頁・発行日
vol.1995, pp.41-47, 1995
被引用文献数
1

日本全国の女子高生は約260万人。半数以上が自分の部屋にファックス&留守番機能付き電話機を持ち、また40%近い子がポケベルを持っている。世間ではインターネットの導入が騒がれているが、現在のところ彼女らのコミュニケーションは「おしゃべり」である。ところが、この「クチコミ」と言うもっともプリミティプなネットワークが企業の動向を左右することもある。グリコの「イチゴポッキー」、ロッテの「コアラのマーチ」など、女子高生のクチコミで全国的にヒットした商品も数多い。しかし、クチコミにはかならず仕掛けがある。そのメカニズムと、女性における情報の価値について考察してみたいと考えた。