著者
天海良治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会プログラミング研究会
巻号頁・発行日
pp.25-30, 1998
被引用文献数
1

TAO/ELISは, いまから10年ほど前に作られた記号処理専用ワークステーションである. Lisp マシン ELIS とその上で動作するマルチパラダイム言語 TAO で構成されている. ELIS はマイクロプログラム制御のタグアーキテクチャマシンで, TAO のインタプリタは直接 ELIS のマイクロプログラムで実装されている. 今回, このマイクロプログラムをC言語に変換することで, TAO を UNIX 上に移植した. パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム FreeBSD で稼働している. Pentium ll 300MHzの計算機の上で, オリジナルの TAO/ELIS の2.5倍以上の性能が得られた.