- 著者
-
西崎 信男
- 出版者
- 日本経営診断学会
- 雑誌
- 日本経営診断学会全国大会予稿集 日本経営診断学会第42回全国大会
- 巻号頁・発行日
- pp.138-141, 2009 (Released:2009-09-26)
- 参考文献数
- 12
スポーツの商業化の進展に伴い、ファンの利益とクラブの利益の相反が起こる。それを解決する仕組みとして英国(サッカーとラグビー)で「サポータートラスト」が政府の後押しで発達してきている。トラスト(信託)という名の相互会社を作り、クラブ株式購入、取締役派遣等クラブ経営に積極的に関与するスキームである。地域・ファンのサポートがクラブの存続に不可欠な大多数のチームで有望な仕組みと言える。企業スポーツ中心であった日本のスポーツも、この不況の影響もありスポンサーが撤退する動きが見られる。ファンクラブ、持株会、サポータートラスト、相互会社等、プロスポーツクラブの企業統治におけるファンの経営参加について論じる。