著者
真田 純子
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 平成16年度日本造園学会全国大会
巻号頁・発行日
pp.14, 2004 (Released:2004-09-01)

東京保健道路計画について、まずその成立過程を明らかにし、保健道路の発案者が北村徳太郎であることを明らかにした。次に北村の公園道路、慰楽地、自然観、風景術に関する考え方を整理したうえで、保健道路の路線説明を分析した。その結果、保健道路は東京市郊外のよい風景を有名無名問わず見せ、紹介する役割を持っていたこと、またそのため、保健道路は単独で完結した施設ではなく、そこを利用すること、周囲との環境などとあわさって始めて施設として意味をなすことがわかった。