著者
田中 伸一 大嶋 光昭
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.57 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-38, 1997-10-08 (Released:2017-06-23)

DVDのROM型ディスクに1枚毎に異なる情報を追記する方式を開発した。CW-Qスイッチ型のYAGレーザのパルスレーザー光を照射して金属反射膜を除去し、約10μm幅のストライプをピットに重ねて形成する。一定幅のストライプの間隔を変調して、188バイトの情報が記録される。この記録方式はBCA(Burst Cutting Area)としてDVD規格に採用された。光ヘッドでBCA部分を再生すると、形成したストライプに対応して、信号レべルがゼロ近くに低下する。高周波のピット信号を簡単なローパスフィルタで除去し、CPUを用いてソフトウェアで簡単に復調・復号してBCAデータが読み取られる。