著者
小岩 正明 関 清三
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 22.68 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.37-42, 1998-11-27 (Released:2017-06-23)

ベースバンド帯においてルートロールオフフィルタにより帯域制限された, 搬送波周波数10.7MHz, 符号伝送速度64kS/sのQPSK実験システムに対して, チャネル間干渉の実験的検討を行った.各ロールオフ率αに対して, 正規化チャネル間隔X_dを変化させた時の搬送波対雑音比(CNR)に対する符号誤り率(BER)特性測定を行ったが, チャネル間干渉信号を熱雑音とみなして求めた計算値と測定値が異なった.この結果より, チャネル間干渉信号の振幅分布は熱雑音とは異なる性質であるといえる.そこで, チャネル間干渉信号と熱雑音の振幅分布を測定し, 正規確率グラフにより評価した.また, 測定した振幅分布からBERを計算し, 計算結果と測定値の良い一致を確認した.