著者
斎藤 千草 大坪 茂 治田 宗徳 池田 智慧美 川原 克恵 後藤 康司 成田 晃子 三和 奈穂子 久保田 孝雄
出版者
東都大学
雑誌
東都大学紀要 = Tohto University bulletin (ISSN:24358878)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.41-50, 2022-05

当院の透析患者COVID-19感染対策について報告する。従来の感染対策に加え、全職員、患者への疾患の啓発、マスク着用、来院時並びに透析室入室時に手指消毒、毎日検温、透析室入室時にも検温、昼食提供の見直し、感染が疑われる際の電話受けのチェックリスト作成、疑いエリアのリネン等の物品の扱い方の工夫、環境整備、休みやすい勤務体系作り、鼻咽頭ぬぐい検査場所の見直し等を行った。感染疑いの強い患者は導線を分け、裏口より入室し、普段使用していない時間帯のフロアーで隔離透析を行った。その結果、今まで患者150名、スタッフ35名中、血液透析患者1例の感染発生のみで経過している。また、他院より透析室内濃厚接触(疑い含む)13例、家庭内濃厚接触者1例、治療退院直後で維持透析先受け入れ困難3例の合計17例の患者を受け入れた。東京都の血液透析患者のCOVID-19罹患率2.1%に対し、当院の罹患率は0.7%と低値であり、当院の感染対策は効果があったと思われる。(著者抄録)
著者
嶋津 佑亮 船場 清三 小原 理恵子 松田 真紀子
出版者
東都大学
雑誌
東都大学紀要 = Tohto University bulletin (ISSN:24358878)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.103-108, 2021-06

COVID-19感染拡大対策により、本学3年生の領域別看護学実習は臨地実習がすべて中止となり、学内実習・オンライン実習へ変更となった。そこで限られた条件で「できること」と「できないこと」を実習目標に照らし合わせ、実習内容の検討・修正を行った。学生が実習目標を達成し看護師と必要な対象理解を深めるため、学内実習におけるリフレクションを用いた演習及び臨床判断能力を養う工夫を講じた臨床判断能力を養う工夫を講じたロールプレイを実施した。学生の反応を提出された実習記録より抽出し、ロールプレイングとディスカッションとシミュレーションとディブリーフィングは、学生の変化を示す反応が得られた。臨地実習再開後においても、臨地での学びとこれらを組み合わせることでより高い教育効果が期待できるのではないだろうかと考える。(著者抄録)