出版者
水産総合研究センター
雑誌
水産技術 = Journal of fisheries technology (ISSN:18832253)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.9-17, 2009-09

200、220、240、260経の目合のモジ網のコッドエンドを装着した船びき網により、2回の並行操業試験を実施した。得られた漁獲物について、重量、種組成およびカタクチイワシシラスの全長組成を調べた。この漁獲物をシラス干しおよび釜揚げに加工し、25のシラスの流通業者による模擬競りとアンケート調査を行い、目合別に単価と品質の評価を比較した。模擬競りによる単価と漁獲重量から求めた一網あたりの推定生産金額は、220、200、240、260経の順に高かった。200〜240経の目合を使用することにより、260経よりも品質と価格が向上し、収入の増大が期待できる。