著者
桑原 弘太郎 加納 徹 竹島 由里子
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 画像電子学会第281回研究会講演予稿
巻号頁・発行日
pp.337-338, 2017 (Released:2020-07-01)

近年,仕事やいじめなどで受けた過度なストレスから自殺に追い込まれてしまうケースが見られるようになってきた.自殺者はうつまたはうつに近い状態であったと考えられる例があり,自殺とうつ病には密接な関係があるとされている.自殺に至るまでの心境の変化は,Twitter などの SNS における投稿からも見ることができる. そこで本研究では,精神疾患であるユーザとそうでないユーザのツイートを 3 群に分けて収集した.そして,単語に感情を数値化した値を付加することで,ツイートの感情値を算出し,統計的な分析を行った.その結果,グループ間で感情値のばらつきに異なる傾向が観察され,本手法はうつ病の推定に有効であることが示唆された.
著者
酒井 えりか 伊藤 彰教 伊藤 貴之
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿 画像電子学会第281回研究会講演予稿
巻号頁・発行日
pp.181-184, 2017 (Released:2020-07-01)

毎年たくさんのアニメやゲームが制作され 数多くのキャラクタが生み出される.その声を担当する声優のキャスティングは,キャラクタの印象を決定づける重要な要因となる.本報告では,キャラクタと声質の関 係について分析する諸手法を提案する.セリフから得られた音響特徴量と印象値の関係を学習させる.この学習結果を活用することで,新しいキャラクタに関する任意の印象値を与えることで適切な音響特徴量を推定できる.こ の音響特徴量の推定結果をカバーできると思われる声優を選出し,声優候補リストとして生成する.一方で,ゲー ム作品に関するウェブ上の文書から自然言語処理を用いてキャラクタ聞の距離を算出し,可視化する.これらを用 いることで本研究では 声優候補リストとキャラクタ間距離から声優をキャスティングするシステムの開発を目指 す.このシステムは例えば,声優をゲームキャラクタに割り当てる際の議論に有用であると考えられる.