著者
加藤 進
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 第43回石油・石油化学討論会 (北九州)
巻号頁・発行日
pp.169, 2013 (Released:2014-01-14)

沖縄本島南部には、島尻層群豊見城層の砂岩層に水溶性天然ガスが存在することが昭和30年代から知られており、一時その開発が試みられたが、不成功に終わった。那覇市およびその周辺で掘削された温泉井の一部は基盤岩まで掘り込んでおり、かなりの量のメタンを伴うことがある。このメタンは炭素同位体組成から熱分解起源ガスと推定され、宮崎県の日南・宮崎ガス田に類似した、基盤岩を貯留層とする新しいタイプの水溶性ガス鉱床が期待される。
著者
鈴木 祐一郎
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 第43回石油・石油化学討論会 (北九州)
巻号頁・発行日
pp.168, 2013 (Released:2014-01-14)

九州には、北海道とならび我が国の主要な炭田堆積盆が分布している。炭層(coal bed)には、メタンガスが吸着という物理現象で包蔵されているのが一般的である。このガスを一般にコールベッドメタン(CBM)と呼んでおり、CBMは減圧により炭層から脱着する。現在、米国や豪州で生産されている。日本では商業的にCBMは生産されていないが、九州にはまだ多くの炭層が地下に存在しており、そのCBMポテンシャルを既存資料などから考察する。