著者
新井 美佐子 Misako Arai
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Okazaki Women's Junior College (ISSN:09168400)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.67-77, 2003-03-25

新井(2002)における資料的検証をはじめ、多くのデータによれば、わが国とは対照的に、フランスの性別労働条性格差は小さい。そこで、性別労働条件格差の要因に関する既存の諸学説から導き出した仮説を下に、福祉国家政策の面からフランスにおける女性の好労働条件について考察。フランスの福祉政策は、性別労働条件格差縮小だけでなく、ライフ・コースあるいは家族状況の相違から生じる女性間の経済的格差縮小にも配慮したものと評価しうる。
著者
三浦 辰哉 Tatsuya Miura
出版者
岡崎女子短期大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Okazaki Women's Junior College (ISSN:09168400)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.45-55, 2005-03-25

高度成長以降、日本の家族形態は核家族化すると共に、家族機能も縮小してきた。一方で女性の社会進出が進行したが、その反面、固定的性別役割分担意識は確実に残存しており、育児・介護の負担は女性に集中しているのが現状である。そうした現状を打破し、真に男性と女性が仕事・家事・育児・介護を分担できるような社会システムを構築しなければならない。その方策の一つとして、児童のためのホームヘルプサービスの展開の必要性を考察する。