- 著者
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Jones Dominic
- 出版者
- 仙台青葉学院短期大学
- 雑誌
- 研究紀要青葉 (ISSN:18848753)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, no.1, pp.17-29, 2016
本稿の目的は、以下の課題の検討である。すなわち、米国のキャンパス内における性的暴行防止に関する歴史の概要とはいかなるものか。米国のキャンパス内における共通の性的暴行の予防戦略とはどのようなものか。これらの予防介入は、推定される性的暴行被害者(SAVE)数を減らすのに効果的か。典型的な自己防衛を高める(ESD)講座の構成要素とはどのようなものか。なぜESD講座に対する抵抗が存在するのか。本稿では、性的暴力の問題に加え、SAVE数の減少には防止戦略の組み合わせが必要であることを論じている。特にESD講座が強調される。今後は、ESD講座のカリキュラムと教授法について、武道科学の観点からさらなる調査研究をすすめる予定である。具体的には、国際レベルと日本国内におけるSAVE数を比較するほか、性をタブーとする点に照らしながら、日本の高等教育機関における性的暴力防止戦略を調査研究する予定である。