著者
岡部 究 水野 洋樹 瀬川 秀一
雑誌
第55回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.53-54, 2014-01-10

現在でもOSはC言語によって設計されている.一方アプリケーションは強い型付けの言語を用いた安全な設計手法が確立されている.本稿ではOSの安全な設計手法として,C言語によって設計されたOSのソースコードを元に少しずつ型推論をそなえた言語による実装に置き換えるスナッチ設計という手法を提案する.また当該手法を小規模OSに対して適用し,その結果を考察する.
著者
服部 隆志
雑誌
第55回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.69-74, 2014-01-10

プログラミングにおいて変数名を適切に付けることは重要であると言われているが、変数の数が多くなると、適切な名前を考えだすのが難しくなってくる。また、プログラムの修正によって変数名が適切でなくなったのにそのまま放置され、ソースコードを読む際に誤解を与える場合がある。さらに、プログラムの動作を説明するには、変数を用いて抽象的に説明するよりも具体的な値を用いる方が分かりやすいことがよくある。以上のことから、変数に名前を付けないプログラミング言語を提案する。ソースコードは、具体的な値を用いた具体例によって記述し、複数の具体例から「例によるプログラミング」の手法を利用して、任意の値に適用可能な実行可能コードを生成する。これによって、ソースコードそのものが動作の具体的な説明として読めるようになる。すべてを具体例で書こうとするとスケーラビリティの問題があるが、一部分を具体例で書き、残りは通常の変数名で書くことも可能である。