著者
服部 隆志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.366-369, 2016-03-15

慶應義塾大学SFCでは,技術者志望ではない学生も多いが,全員がプログラムを書けるようになることを目標として必修のプログラミング教育を行っている.現実には,全員が実用的なプログラムを書けるようになるわけではないが,論理的思考力の訓練,情報システムの原理的な動作の体験,プログラミングの才能の発掘などの意味があると考えている.以前はコンピュータ・リテラシーの科目とプログラミングの科目が分かれていたが,現在は並行して教えるようになっている.その理由は,ウェブ技術を理解するという大目標の中でプログラミングを学習することで,学習する意味を明確にするためである.
著者
久野 友也 服部 隆志
雑誌
第66回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, no.1, pp.247-248, 2004-03-09
著者
大谷浩司 角野 宏司 児島 彰 萩谷 昌己 服部 隆志 劉 樹苓 Koji Otani Hiroshi Kakuno Akira Kojima Masami Hagiya Takashi Hatori Shuling Liu ASTEC 立石電機 京都大学 京都大学 慶応大学 京都大学
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.45-60, 1990
被引用文献数
2

並列オブジェクト指向パラダイムに従って実現されたウィンドウ・システムであるGMWと,GMW上でのアプリケーション構築法について述べる.UIMSの一般論に基づいて,ウィンドウ・システム上のアプリケーション構築における並列オブジェクト指向パラダイムの重要性,仮想機械サーバ方式の利点等について議論した後,GMWウィンドウ・システムとそのツールキットについて概観する.GMWは,次のような特徴を持った仮想機械サーバ型のウィンドウ・システムである.アプリケーションのユーザ・インターフェース部を実現するために,新たに設計された並列オブジェクト指向言語Gのコンパイラと仮想機械をサーバ内に持っていること.アプリケーション本体とユーザ・インターフェース部の通信を支援するために,並列オブジェクト指向パラダイムに従ったスタブ生成系を提供していること.G言語によって実現されたユーザ・インターフェース開発環境によって,アプリケーション実行時にもユーザ・インターフェースの編集が可能であること.
著者
服部 隆志
雑誌
第55回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.69-74, 2014-01-10

プログラミングにおいて変数名を適切に付けることは重要であると言われているが、変数の数が多くなると、適切な名前を考えだすのが難しくなってくる。また、プログラムの修正によって変数名が適切でなくなったのにそのまま放置され、ソースコードを読む際に誤解を与える場合がある。さらに、プログラムの動作を説明するには、変数を用いて抽象的に説明するよりも具体的な値を用いる方が分かりやすいことがよくある。以上のことから、変数に名前を付けないプログラミング言語を提案する。ソースコードは、具体的な値を用いた具体例によって記述し、複数の具体例から「例によるプログラミング」の手法を利用して、任意の値に適用可能な実行可能コードを生成する。これによって、ソースコードそのものが動作の具体的な説明として読めるようになる。すべてを具体例で書こうとするとスケーラビリティの問題があるが、一部分を具体例で書き、残りは通常の変数名で書くことも可能である。