著者
犬童 健良
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2006年度秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.3, 2006 (Released:2007-08-10)

本論文は選好集計理論を限界合理性に対して応用することによって,(誤)表象をもつエージェントの認知的モデリングを提案した.選好集計理論は,社会的選択の分析に用いられたが,本論文では前診断的プロセス,つまり日常的推論やオフィスにおける断片的な情報の統合に適用する.また論争ジレンマを条件文推論の検証(選択課題)のための実用的スキーマとして再解釈することを通じて,権利システムとしての側面に光を当てる.