著者
山本 昭夫
出版者
農林水産省農業生物資源研究所
雑誌
農業生物資源研究所研究資料 (ISSN:09156836)
巻号頁・発行日
no.16, pp.21-118, 2001-03
被引用文献数
3

「生物の多様性に関する条約」の発効により、遺伝資源の国際移転を行う際には、その利用から生ずる利益を遺伝資源提供者と利用者の間で公平・衡正に配分することとなった。FAOの「植物遺伝資源に関する国際的申し合わせ」は、現在、同条約との整合性を図るべく改定交渉中である。交渉における核心は、現実的な利益配分の仕組みを組み込んだマルチラテラルな遺伝資源交換の仕組みを構築することである。